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ボーイング、B777-8(B777X)の設計を変更し以前よりも全長が長くなり航続距離と座席数も増加 不人気が影響か

 ボーイングは、開発を進めるB777-8(B777X)の設計を変更し、以前よりも全長を長くする仕様に変更したことがわかりました。

 現在同社は、B777Xシリーズのおいて、B777-8とB777-9の2機種の開発を進めていますが、今回仕様が変更となったのは、前者の胴長がB777-9に比べて短いB777-8となります。

 以前までB777-8は、標準仕様で384席、最大航続距離16,170km、機体の長さは 229フィート (69.79 m)となっていましたが、現在は標準仕様で395席、最大航続距離16,190km、機体の長さは232フィート6インチ (70.86m) へと変更となっています。

 この変更は、同型機の受注数が少なく不人気であることが理由の一つとして考えられており、合計383機のB777Xの受注のうち、B777-8が占めるのは24機のみとなっていることから、設計変更により受注数を伸ばしたい考えがあるとみられます。

 なおB777-8を発注しているのは、エミレーツ航空が16機、エティハド航空が8機となっており、エミレーツ航空は今後発注変更を行う可能性が指摘されており、仮にそうなれば受注数は8機となってしまい、ボーイングは何らかの対策を行う必要があるような状況となっていました。

 この変更により、今後B777-8型機が受注を伸ばせるのか注目となります。Photo : Boeing

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