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中国東方航空、C919を100機追加発注 ボーイングはCOMACが当面競争相手にならないとの見方

 中国東方航空は、COMAC(中国商用飛機有限責任公司)のC919を100機追加発注したことを発表しました。

 同社は、2021年に5機を確定発注し、既に2機目までの受領を完了しており、3号機は10月に受領予定など、徐々に同型機の運航機数を増加させています。

 今回新たな発注した100機においては、カタログ価格では100億ドル規模の契約となり、納入スケジュールは、2024年に5機を納入、2025年から2027年までは毎年10機を納入、2028年から2030年までは毎年15機を納入し、最後の20機は2031年に納入する予定です。


Photo : China Eastern Airlines

 現在中国を中心に受注を伸ばす同型機ですが、徐々にアジア新興国でも受注を獲得する動きが出始めており、今後も受注を伸ばすことが予想されています。

 このような動きに対しボーイングCEOは、同機が世界的にボーイングやエアバスの脅威となるような競争相手になるまでには、かなり長い時間を要するとの見方を示し、非常に健全なペースで成長する巨大で堅固な市場があることから、2050年までにその需要を満たす競合他社が3社存在することは、航空業界にとって良いことだと考えていると発言し、現時点はボーイングにとっては脅威にならないとしています。

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