エアバスは、傘下の新貨物会社の「エアバス・ベルーガ・トランスポート/AiBT」が航空運送事業許可(AOC)を取得したことを発表しました。
「エアバス・ベルーガ・トランスポート」は、宇宙、エネルギー、軍事、航空、海事、人道的分野など、さまざまな分野の顧客に、大型貨物輸送のニーズに対するソリューションを提供するものとなり、これまでエアバス・トランスポート・インターナショナル(ATI)によって運航が行われていましたが、今回AiBTが独自にAOCを取得したことから、今後は自社運航で貨物サービスを提供することになります。
Photo : Airbus
A300-600をベースにした5機のベルーガSTは、これまでエアバスの大型航空機の現場間輸送を支えてきましたが、エアバスの旅客機生産の増強に伴い、6機の新世代のベルーガXL(正式名称:A330-700L)への更新が間もなく完了する見込みとなっています。
同機は、輸送機の中で世界最大の貨物搬入口を持ち、最大で幅7.1m、高さ6.7mの大型貨物を搭載できるため、、様々な市場用途に対応することが可能となっており、今後は外部顧客の貨物輸送の受注を強化する方針となります。なお引き続きATIは、自社製品の貨物輸送に注力することになります。