キャセイパシフィック航空は、深刻なパイロット不足に直面しており、日本路線も対象に大量の欠航便が発生します。
同社は、東京/成田・大阪/関西~香港線において、2月末まで82便を欠航する予定としており、既に予約客へ変更の案内を開始しています。
これは、深刻なパイロット不足の影響によるもので、旧正月の繁忙期に正常な運航を行うために、事前に欠航便を発生させる計画です。
現地紙などによれば、コロナ前の同社は約4000人のパイロットが所属していましたが、コロナの影響で2000名が退職し、現状は採用を進めているものの、2000名から微増した程度にすぎず、特に機長が不足している状態とみられています。
また世界各国が先行して脱コロナを進め急速に航空需要が回復し人員を確保した一方で、中国政府が脱コロナに時間を要したことなどが影響して、同社は人員確保が難しい状況とみられており、業績は改善したものの、正常化にはもう暫く時間がかかる可能性があります。Photo : Cathay Pacific