エアバスは、2026年に納入を予定しているA350Fの胴体組み立てを数ヶ月以内に開始する予定であることを明らかにしました。
これは同社の貨物部門責任者のCrawford Hamilton氏が明らかにしたもので、数ヵ月以内に胴体の組み立てを開始し、2025年に最終組み立てを行い初飛行を予定していることを明らかにしました。
A350Fは、ボーイングが大きくシェアを握る貨物機市場において、エアバスがそのシェアを獲得するために開発している新型貨物機となり、旅客機市場で大きく成功を収めているA350型機のA350-1000をベースに開発が進んでおり、大きな特徴はカーゴドアとなります。
このカーゴドアは、幅3.8メートル、高さ3.7メートルとなり、現在ボーイングが開発中のB777XFよりも大きいものとなり、大型化が進むエンジンを完全に組み立てが完了した状態で輸送できるなどのメリットがあります。
現在のところ、10社から55機を受注しており、一部ではボーイング機の更新機材として導入が決まるなど、順調に受注数を増やしており、今後どこまでボーイングの牙城を崩せるのか注目となります。Photo : Airbus