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ボーイングに新たな問題 最大の労働組合が40%の賃上げを求めストライキ権を確立

 品質問題などで揺れるボーイングに新たな問題が発生する可能性が出てきました。

 ワシントン州のボーイング社従業員約33,000人から構成される同社最大の労働組合は、今後3年間で40%の賃金引き上げを要求することに関して、組合員投票を行い、99.9%の賛成でスト権を確立しました。

 なお同組合は、賃上げの他にも、年金制度の復活復活、退職給付金の提供、医療保障強化、週末の強制残業を廃止することを求めています。 

 今後同組合と会社側は、現行の契約満了日となる9月12日までに新たな契約で更新する必要があり、仮に合意できなかった場合はストライキに突入する恐れがあります。

 現在ボーイングは、品質問題により生産機数に制限が課されている状況で、制限解除後は増産体制に移行したい考えですが、今後の労働組合との交渉次第では、生産能力に影響を及ぼす可能性があり、今後の動向が注目されます。Photo : Boeing

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