大手貨物エアラインのフェデックスは、777Fを6機とATR72-600Fを10機追加発注したことを明らかにしました。
777Fについては、オプション権を行使して発注するもので、2026年に3機、2027年に5機を導入する予定となり、777XFの開発に伴い間もなく製造が終わる同型機は魅力的な価格で購入することができたとしています。
そしてATR72-600Fについては、地域のフィーダールートをサポートするために追加導入するもので、2027年から2029年にかけて受領することが予定されています。
また既報のMD-11Fの退役時期を2028年から2032年まで延期した理由については、同社のJohn Dietrich CFOが明らかにしており、国際貨物の成長予測が退役を延期した理由とし、MD-11Fは、ほぼ減価償却されており耐用年数が残っていることから、収益性の高い成長戦略を支えることができると判断したとし、需要環境が悪化した場合は、早期退役させることも可能であるとしています。
このようなことから、このまま貨物需要が予測通りに推移した場合、2032年までは貴重な3発機のMD-11Fの活躍をみることができますが、仮に需要が後退した場合は、2032年によりも早期退役する可能性もあることになり、3発機のファンとしては、少しでも長く活躍することを祈るばかりとなります。Photo : Fedex