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サービス世界最高水準のエミレーツ航空がスターリンクWi-Fiを導入しな理由

 近年サービス最高水準の多くのエアラインが航空機の次世代Wi-Fiの導入に取り組んでいますが、未だ導入計画が発表されていないエミレーツ航空にはいくつかの理由があることがわかっています。

 競合するカタール航空などは、SpaceXが開発した衛星を使用した高速インターネットサービスのスターリンクWi-Fiの導入を進めており、今後世界的に空の上で地上と変わらないネット環境を無料で手にできる見通しとなっています。

 しかしながらこのスターリンクWi-Fiは、エミレーツ航空の主力機材で保有機材の40%を占めるA380型機の承認を受けていなことから、これが最大のネックになり導入に至らないとみられています。また同Wi-Fiは拠点のUAEや多くの就航地を持つ中国、ロシアでも未承認であることも影響している模様です。

 上記理由はあるとはいえ、遅れをとることはできないエミレーツ航空は次世代Wi-Fiの導入の交渉を各社と行っていることがわかっており、今後スターリンクWi-Fiを他機種限定で導入するのか、Amazonのプロジェクトカイパーを導入するかなど、今後どの次世代Wi-Fiを選定するのか注目が集まっています。Photo : Emirates

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