ルフトハンザグループのスイスインターナショナルエアラインズは、2024年~2025年に保有する全てのA340-300型機を退役させる計画であることがわかりました。
これは同社のDieter Vranckx CEOがCAPAのオンラインフォーラムで明らかにしたもので、『A340は航続距離と広範な貨物容量の両方により、その名声を得続けています。この12~18ヶ月間、当社の大陸間ネットワークの大部分を維持するために、貨物が重要な役割を果たし同機が活躍したことを知っていますが、私は2024~2025年のどこかの時期が、同機を退役させるタイミングだと考えています。』と述べました。
この方針は、2030年までにCO2排出量を50%削減するという同社の計画も影響しているとみられ、燃料消費量の多いA340は、より燃費性能のすぐれた最新鋭機に切り替わることが予想されています。なお後続機についての言及はありませんが、これまでルフトハンザグループはB787とA350を発注していることから、これらの機材が後続機として最有力となります。
この他にも同CEOは、ビジネス需要は必ず回復するとし、問題はいつ回復するかということであるとし、金融危機に比べ今回のパンデミックのケースにおいては、V字回復でなく、少し長い時間をかけて回復していくと予想しているとし、予測するのは非常に難しいが、パンデミック以前の水準に回復するのは、2025年~2026年になると考えているとしています。Photo : SWISS