大手航空機メーカーのブラジルのエンブラエルは、ロシアの航空会社に対して航空機及びスペアパーツの提供を停止することを発表しました。
大手航空機メーカーによるロシアへの制裁は、エアバス、ボーイングに次ぐものとなり、航空業界においてロシアへの制裁は日に日に強くなっています。
ロシアにおいては、エンブラエル機を保有するのは、国内第2位のS7航空がE170を17機保有し最大となっており、主に短距離路線に投入していることから、国内線への影響も必至となります。また影響が少ない国産機においても、メンテンナンスをルフトハンザテクニックが請け負っており、既に取引が停止されたことから、保有する全ての航空機に影響が出ている状態と言っても過言ではありません。
現在のロシア航空業界に対する制裁は、イランや北朝鮮に課していたものに近いものとなっており、今後スペアパーツ不足などにより、ロシアの航空会社は、徐々に飛行できなくなっていくものと推測されます。Photo : S7 Airlines