カタール航空のCEOでワンワールドの会長でもあるAkbar Al Baker氏は、ロシアとウクライナの紛争に起因する原油価格の高騰が、航空業界に「第2の不況」を引き起こす可能性があると指摘しています。
同氏は、この不況が1973年のオイルショックに匹敵する可能性があるとしており、「ひとたびエネルギーコストが上昇すれば、物品や旅客の輸送コストも上昇する。このすべてが、我々の業界に第2の不況をもたらす可能性がある。私が間違っていることを願うが、我々は準備する必要があります。今後12〜24か月で何かが起こる可能性があり、この紛争がウクライナの国境を越えるかどうかもわからないのですから。」と海外紙のインタビューで見解を述べており、今後航空業界の行く末が今回の戦争に左右される可能性があることを指摘しています。
また現在の上海のロックダウンが貨物事業に支障をきたしていることも明らかにしたほか、今後もコロナの変異株が出現することをも念頭に事業の回復を進めるとしています。
既に今回の戦争により、石油価格は2008年以来の最高水準に達し、今後航空券の価格が15%も上昇する可能性が試算されており、航空業界のいち早い回復のためにも戦争の終結を願うばかりです。Photo : Qatar Airways