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エアバス、A350型機の受領を拒否しているカタール航空との同型機の契約を破棄へ

 エアバスは、A350型機の受領を拒否しているカタール航空との同型機の契約を破棄することがわかりました。

 これはReutersが報じたもので、カタール航空は塗装劣化問題を理由としてA350型機の受領を拒否していますが、エアバスは同型機に関してカタール航空との契約を破棄する決定をした模様です。

 A321neoにおいても、既に契約不履行として契約の打ち切りを決定しており、裁判においてもエアバス側の主張が認められ、契約の打ち切りが決定しています。なおこの決定によりカタール航空は、先日B737MAXを代替機として導入することを正式に決定しています。

 現在エアバスとカタール航空は、表面上は和解に向けた協議を行う意思は示しているものの、両社の隔たりは大きいとみられ、来年6月の裁判でA350型機の塗装劣化問題が争われる予定となっています。

 なおカタール航空は、今後A350-1000型機を受領できなくなる可能性が高いことから、大型機に関しても機材選定を行う必要が生じており、事実上選択できるのはボーイング機となりますが、最新鋭のB777Xは開発が遅延していることから、機材更新スケジュールを大幅に見直す必要が生じると予想されます。Photo : Airbus

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