ルフトハンザドイツ航空は、今年からエアバスへ計6機のA380型機を返却しますが、引き渡しにおいては耐空性を回復させず引き渡すことがわかりました。
ルフトハンザドイツ航空は、2019年に保有する14機のA380のうち6機をエアバスに売却することでエアバスと同意しており、3機が2022年に引き渡され、2023年に残る3機が引き渡される計画であることが明らかになっています。
現在もエアバス側がこれらのA380をどのように活用するのか明らかになっていませんが、今回耐空性を回復させず引き渡しを行うことがわかったことから、すぐにこれら航空機を活用して何らかのプロジェクトをスタートさせる可能性はほぼなくなったとみられます。
このA380の返却に関しては、現在も詳細が明らかになっていませんが、複数の関係者の情報によればA350型機の購入時の契約に引取条項が盛り込まれとの情報があり、処分費を軽減するためにこの様な取引が行われた可能性が指摘されています。
同様の事例は、マレーシア航空とエアバスの間でも行われているとみられており、いずれにせよ今後エアバスはルフトハンザドイツ航空とマレーシア航空分の計12機のA380型機を引き取るとみられており、これら航空機がどのような処遇となるのか注目となります。Photo : Aeropuerto de Teruel