FSC LCC 新規就航・増便・減便 筆者おすすめ記事 航空ニュース

2023年に日本への新路線を計画している注目エアライン

 コロナから本格的に航空需要が回復することが期待される2023年は、多くのエアラインが日本への新路線を計画しており、今回注目のエアラインをピックアップさせて頂きます。

【エルアル航空】成田~テルアビブ 2023年3月1日就航予定
予定よりも3年遅れでの就航となり、両国を結ぶ初の直行便。機材はB787-9型機と一部日程でB787-8型機を予定し、厳重な事前審査で知られる同社のチェックイン手続きも注目したいポイントです。

エルアル航空、東京/成田~テルアビブ線に2023年3月1日に就航することを正式発表

【ウエストジェット】成田~カルガリー 2023年4月30日就航予定
予てから日本路線の開設が噂されていましたが、季節運航便で成田空港に初乗り入れします。コロナ禍以降で日本に未就航の外資エアラインによる初の太平洋路線となります。

ウエストジェット、2023年4月30日に東京/成田~カルガリー線に就航することを正式発表 自社便で日本初乗り入れ

【グレーターベイ航空】成田~香港 2023年就航予定 
香港の新LCCとして日本に初乗り入れします。当初1月から成田線に就航予定でしたが、日本政府の水際対策により延期。今後は日本路線を強化する方針を示しており、2路線目は関西国際空港に就航し、その後日本路線は13路線まで拡大する方針

香港拠点の新LCCのグレーターベイ航空、2023年1月12日に東京/成田~香港線を開設へ

エアロケイ/AeroK成田・関西~清州/チョンジュ 2023年前半就航予定
清州を拠点とする韓国の新LCC。2023年春以降に増機と共に東京/成田・大阪/関西~清州/チョンジュ線を開設する予定。コロナ以前の計画では、中部国際空港と北九州空港への乗り入れを計画していることを明らかにしていたことから、日本路線は更に拡大していくものと考えられます。

韓国のLCCのエアロケイ/AeroK、2023年春以降に東京/成田・大阪/関西~清州/チョンジュ線を開設へ

【タイベトジェットエア】関西~チェンマイ 2023年1月31日就航予定
福岡~バンコク線に続き2路線目として関西~チェンマイ線を計画。この路線が、日本から唯一のチェンマイまでの直行便となり、この路線が成功すればタイの地方都市へのネットワークが更に広がる可能性があります。今後も日本路線を拡大する方針を示しており、競争が激しい日本~タイ路線で徐々に存在感が増してきています。

タイベトジェットエア、2023年1月31日に大阪/関西~チェンマイ線を開設することを正式発表

【ヴァージンオーストラリア航空】羽田~ケアンズ 2023年6月28日就航予定
羽田枠の拡大で獲得したスロットを使用してケアンズ線を開設し日本に初乗り入れします。既報の通り、実際にはスロット維持を目的とした路線開設とみられており、今後航空需要が拡大し、更に長距離飛行が可能な機材を導入すると、路線の変更等も考えられます。

ヴァージンオーストラリア航空、2023年6月28日に東京/羽田~ケアンズ線を開設することを正式発表 B737MAX8として世界で4番目の長距離路線となる見込み

【ノーザンパシフィック航空】成田~アンカレッジ 2023年第2四半期就航予定
同社は、アラスカのアンカレッジを拠点としてアジア主要都市とアメリカ主要都市への運航を予定しており、今後東京/成田・大阪/関西・名古屋/中部・ソウル/仁川線の開設を予定し、乗り継ぎ需要を獲得する考えです。Rob McKinney CEOは、アンカレッジで入国審査を行う事で時間短縮につながりトータルの所要時間では直行便と大差がないとしてこのビジネスモデルに自信を示しており、今後このビジネスモデルが成立するのかも注目されています。なお今後はサイパンに合弁会社を設立する予定で、成田~サイパン線なども将来的に就航するとみられています。

ノーザンパシフィック航空、ロシア領空飛行問題の影響により日本へ就航を2023年第2四半期に延期

ノーザンパシフィック航空、サイパンで合弁会社を設立しノーザンマリアナ航空の設立を計画 将来的に日本~サイパン線の開設も視野

 以上は現在に至るまでの情報となりますが、2023年はコロナからの回復に伴い多くの新路線が発表されることが予想され、日本から海外までのネットワークが拡充されていくことに期待が高まります。また中国からの水際対策が緩和された場合、多くの中国エアラインが日本に押し寄せることが予想され、その一部は日本に初乗り入れするエアラインも含まれることが予想されます。
Phoot:EL AL Airlines