アメリカ連邦航空局(FAA)は、全てのB747型機を対象に緊急耐空改善命令を発出しました。
このFAAの命令は、B747-8型機において、燃料タンク内の避雷システムの部品の一部で亀裂が見つかったことによるもので、この問題により特定の条件下では、燃料タンク内で発火し爆発する可能性があることから、FAAは運用中のすべてのB747型機(362機)は燃料タンクの避雷機能を検査する必要があるとしています。
この亀裂などの劣化がみられる部分は、燃料タンクの避雷針とみられており、今後各社が点検を行うことになりますが、この検査には2日~3日程の時間を要するとみられています。
なお航空機の被雷は、平均して全て航空機が年1回被雷する頻度で起きており、通常は運航に何も影響が出ない設計で、実際に大きな問題は発生していないのが現状です。Photo : Boeing