大韓航空は、アメリカ当局による統合審査通過に向け、一部路線をエアプレミアに移管することを検討していることがわかりました。
同社は、昨日EU当局から条件付きでアシアナ航空との統合の承認を受け、残る承認必須国はアメリカ当局のみとなり、現在同社は統合に向けた最終段階となっています。
既にアメリカ司法省(DOJ)は、大韓航空とアシアナ航空が運航するアメリカ路線の13路線のうちの5路線となるサンフランシスコ・ホノルル・ニューヨーク・ロサンゼルス・シアトル線において、競争上の懸念が生じることを指摘しており、今後大韓航空はこの課題に対応することになります。
情報筋などによれば、同社はEU当局の審査を通過した際に、一部路線をティーウェイ航空航空に移管して承認を得たように、今後上記路線をエアプレミアに移管することでアメリカ当局の審査の通過を目指す方針とみられています。また運航に可能なB787-9型機およびパイロットなどの派遣してエアプレミアを支援することを検討しているとみられています。
現在のところ同社は、2024年6月末までにアメリカ当局の承認獲得を目指している模様で、仮に承認となれば、最終的な統合完了には約2年程要するとみられています。Photo : Korean Air