エミレーツ航空のTim Clark社長は、海外紙のインタビューにてトランプ関税について問われ、航空業界は困難な時期にあり、未知の領域にあると警戒感を示しました。
同社長は「これは、世界経済がおそらく2008~2009年の金融危機以来見たことのないレベルへのリセットを伴うため、未知の領域である」とコメントし、航空会社への圧力の高まりやサプライチェーン全体に影響が出る可能性があり、航空機製造や改修コストの増加の可能性を指摘しています。
また世界経済、レジャー需要にどのような影響を与えるか評価するのは時期尚早であるとしながらも、エミレーツ航空か築いている広大なネットワークにより、特定の市場で影響が出ても他市場でカバーでき、エミレーツ航空は過去の危機同様に、今回も波に乗って乗り越えることができるとしています。
なお現時点では予約状況に大きな影響は出ていないとし、状況を注視する考えですが、同政権の政策は一夜にして解決できるものではなく、はるかに長い時間がかかるとし、その間は混乱が生じる可能性もあるとしています。Photo : Emirates
エミレーツ航空社長、A380は2040年代まで運航する見通しを明らかに 将来的にアール・マクトゥーム国際空港への移転も示唆