FSC 機材 航空ニュース

カタール航空、737MAX10の発注をキャンセルへ

 カタール航空は、737MAX10の発注をキャンセルする予定であることがわかりました。

 これは同社のBadr Mohammed Al Meer CEOが明らかにしたもので、短距離路線の機材については引き続きエアバスに依存していく予定で、この戦略の一環として25機確定発注している737MAX10をキャンセルします。

 今回のキャンセルの違約金の詳細は明らかになっていませんが、この情報が公にされたタイミングと先日のボーイングのワイドボディ機を210機発注する大型契約の時期が同じであることなどから、ボーイングとの交渉により違約金が免除されている可能性があります。

 737MAX10の契約においては、カタール航空が主張したA350型機の塗装劣化問題により、カタール航空がA350型機の受領を拒否したことから、これを契約の不履行とみなしてエアバスがカタール航空が発注していた50機のA321neoの契約を破棄し、その代替機として発注された経緯があります。

 その後両社は和解し、A321neoの契約も復活したことから、この737MAX10をどのように扱うか注目されていましたが、最終的にキャンセルという結末になります。Photo : Boeing

エアバスはカタール航空と決別を希望 A321neoの受領を求めるカタール航空に対して『B737MAXはA321neoの同等かそれ以上の航続距離がありますよ』

エアバス、A350型機の塗装劣化問題の裁判においてカタール航空の目的は『金銭』であると主張へ

カタール航空、覚書の失効から一転してB737MAX10を25機確定発注